今日、同じ会社の吉井君(偽名:イエローモンキーのボーカルさんに似ている)からお仕事中にお呼び出し。
何事?それも、帰宅時間ぎりぎりになって、会社近くの公園なんて。
きっと、私がもう直ぐこちらの会社ともお別れ的なウワサが流れているのでしょう。送別の言葉であれば食事しながらでもいいのに・・・。
夕方、一段と寒くなった土の上を、凍えながら歩いていくと公園中央に彼が立ってた。
「どうしたの?」と聞くと、とても緊張している模様。
吉井「・・・・・。」
察しました。どうやら愛の告白の様子。
少し間を置いて、
吉井「初めて会ったときから良いなと思っていて、これから付き合ってもらえたらと思って・・・・好きです。」
震えながら言ってた。
真冬の夕方の公園。オフィス街の真ん中の憩いの場には、周りに誰もいなく
周りを足早に歩くサラリーマンの姿。17時まわったんだなぁと何となく感じた。
彼の背景を確かめつつ、
もう一度、彼の顔を見る。
心のあり方は表情に出る。女性も男性も。
いい仕事しているとき、素直なとき。心から人に何かを伝えたいとき、
人は素晴らしい表情をする。笑顔とかそういうんじゃなく。目が違う。
これは、この仕事をして本当に感じること。
今、目の前の彼が、とても一途な一生懸命な表情でいることに、とても感謝。
昨今の男女関係って、もっと浅いものが多すぎるから。
彼の様に、中学生のような告白にめぐり合うと、若くなれちゃうようなパワーを感じる。
吉井「それで、これをもし良かったら使ってほしいと思って」
片手で差し出されたのは、某ブランドの小さなショッパー。
差し出された腕を何とかしたくて、両手で包むように受け取り、「何?」と答えた。餞別のプレゼントかと思って。
吉井「前から新しいお財布が欲しいって言ってたよね。お店で可愛いのがあったから。」
「えっ、そんなのいただけないよ。申し訳ない」と返すが、彼の手はポケットの中。
体を翻すようにして受け取ろうとしない。
吉井「付き合うとか付き合わないとかじゃなく、使って。もしいらなかったら部屋に置いておいてもいいし。」
確かに、休憩時間に他のスタッフとそんなこと話していたかも・・・。
彼は2,3言しか話していないけど、きっと彼は色々なお店を回って探してくれたんだろうな・・・と感謝の心が。
こういう男性っていそうでいない。本当にいい人なんだよね。
私「ごめんなさい。聞いてるかもしれないけど、今月末でこちらを退職する予定なんです。
これから自分にとって、とても大変な仕事をする時期が来ると思ってる。今は全く考えられません。(妙に敬語になってしまった)」
これは本当。
今日も帰って資料作成!そんな毎日。
それなのに、彼がくれたショッパーを持ちながらそんなこというのが格好悪い。
吉井「分かりました。・・・・今日は時間をくれてありがとう。これからも友達ってことで。・・・ええっと握手してくれませんか?」
・・・・・。大学の友達や、その他ナンパ等って(出会ったところによりけり)
体のスキンシップって結構あるものね。肩を組んだり、腰に手をまわしたり(まわされたり)。
けど、ビジネス上知り合った人って、体が触れ合うことなんてないんだぁ。
それに、お互いの本音の部分を会社で話すことなんて滅多にないし。
「いいよ。冷たいからね。」と言って右手を出すと
温かい手でゆっくり包んでくれた。温めるように間を置いてから右手を解いて
「ありがとう」と言って私の顔を見てる。
私、どんな表情でいたろう。
きっと申し訳ないって前面に出ていただろうな・・・・。